珈琲はブラックで。
俺と同じ事をやっている紗綾に、俺は自惚れてしまっても良いのだろうか。
紗綾は俺と同じ気持ちなんだって。
「紗綾は何で俺にココアを入れるの?」
「……だって、そうすれば悠は私の事を嫌いになると思ったから。好かれていないのなら、嫌われた方がよっぽど良い」
〝ただの、幼馴染みを抜け出したかったの〝と、最後に紗綾が呟いた。
いつもとは違う、答え。
やっと聞けた本当の答えだった。
「なのに悠は文句言いながら飲んじゃうんだもん。私の努力返してよ……」