孤高のラプソディー
「え、な、泣き止んで…
もう大丈夫だから ね?」
すると、女の子はヒクヒク言いながら、泣き止んでくれた。
「グルルルルルルッッ‼︎‼︎」
ハッと我に帰った翡翠は、後ろを振り向く。
2匹は、こちらにまた距離を詰めてきている。
このままじゃ、まずい…
急いで、走って逃げる。
すると2匹も必然的に追いかけてくる。
しかし、先ほどの翡翠への飛び上がり、かわされた時にぶつけたのか捻ったのか、片足を庇いながら追いかけてくる。
ので、さっきよりはスピードは落ちている。
と言っても、獣なので当然人間よりは走りが早い。
まずい、このままじゃ追いつかれて噛み付かれるな。
いま、翡翠と女の子と、2匹の獣との間には、3メートルあるかないかぐらいしか空いていない。