キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】


「皐月、置いてかないでよ」


「うっせうっせ!お前が遅いんだよ」


「皐月が早い」


パシン、軽く皐月の背中を叩くと『やっべ折れた!背骨折れたうーわ病院行かねぇと死んじゃう』くだらない小学生みたいなことをほざくからもう一度叩いてやる。


さっきまでのちょっと格好良い皐月はどこへ行ったのやら。


「どのCDが欲しいの?」


「これと、これ」


皐月が手に取ったのは若手注目バンドと謡われているASHとピーターパンシンドローム。後者のバンドは夏のライブにもゲストとして呼ばれていた人達だ。皐月、好きだったんだね。


「どんな曲が入ってるの?」


手に取ってCDケースの裏を見て入ってる曲を確認すると。


「あ、私これ知ってる」


ASHの曲の中で1つ、普段から聞いている曲があった。


「ノスタルジア、すごく好きなんだよね。カップリング曲だけど好み」


「お前、ほんと色んな曲知ってんのな」


「ジャンルにこだわらず聞いてるからね」


好きな曲が増えていくのも、楽しいし。自分の世界が広がった気がして。

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