キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「おー、そうだった」
ハイライトのCDがどこにあるか店内を手分けして探す。多分ハイライトってバンド名はそんなに聞いたことないからインディーズのブースにあると思うんだけど……。
「ふーん、ふんふーん」
店内に流れる曲に合わせて鼻歌を歌いながら探し続ける。アルバムだからこの辺りにあるはず。かがんで棚からCDを取り出し確認していく。
せっかく碧音君が頼み事してくれたんだからそれに応えてあげたい。ありますように、と願いつつ私がチェックする隣で皐月も一緒に探す。
距離が近づく度皐月のシトラスっぽい香水が鼻孔を擽り、落ち着く匂いだとそっと胸を撫でおろした。
「……あ、あった!皐月、ハイライトのアルバムあったよ。碧音君が言ってたCD!良かったー見つかって」
「んじゃ借りてってやるか。喜ぶぜ、あいつ」
にっと口角を上げてスタスタレジへ向かっていく。私も自分のCDを買わなきゃと隣のレジへ会計のために並んだ。