キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】


中には頬を赤く染めている人もいるくらいで。そりゃ、こんなスタイルよし顔よしの男が目の前に現れたら目をハートにしちゃうのも頷ける。


けど事実をそのまま皐月に伝えると調子に乗りそうなので敢えて言わないでおこう。


「うん、そうなんじゃない?浮いてるんじゃない?」


「てっめ!」


「いや、もしかしたら視線を集めているのは皐月じゃなくて私っていう可能性も……」


「もっとマシな冗談言えよ」


「ですよねぇー」


くすくすと2人で笑い合う。


静かに流れる今どきの洋楽に耳障りでないあちこちから聞こえる笑い声、コーヒーの香り。とても落ち着く空間で心が休まる。


ゆったり流れる時間に身を任せるのも、たまにはいいよね。


「お待たせいたしました~。ライチティーとマロンホイップラテでございます」


「あざーす」


「はい!」


店員さんが運んできてくれた飲み物を受け取り、さっそく一口飲むと栗のほのかな甘みが広がった。
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