キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
美味しい、今度は菜流と一緒に来よう。菜流もこういうお店好きだしね。皐月も頼んだものが正解だったのか、頬を緩ませてる。
「……最近さあ、思うんだよね」
「何をだよ」
「藍の家や春さんとの問題も浅野さんと皐月の関係のことも、碧音君のことについても。一段落したっていうか、一歩前進したじゃん?それもあって今は皆気兼ねなく楽しく過ごせてると思うんだよね」
藍は弟の結人さんと言い合いになることもあるけど距離は縮まってきてるって嬉しそうに話してくれる。
春さんとのデートはどうでしたかと聞けば、照れながらも惚気話もしてくれて。
皐月だって、浅野さんが次期社長として頑張っているという話を共通の友達から聞いたり経済雑誌のインタビューにちょこっとだけだけど載ったのを見たりする度に自分も頑張らないと、と張り切っている。
碧音君も、ちゃんと自分の本音で喋ってくれることが多くなった。
「次のライブも決まったんだよね?」
「ああ。冬な」
「だから今ってすごく穏やかで充実した時間を共有出来てるなーって」
だから、ふと考える。
「続けばいいのにね。この時間が」
続いて欲しい。