キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「皐月も、そう思わない?」
「…………」
「皐月さーん」
別の方に意識が向いてる気がしたから呼びかける。さっきもCDショップで似たようなことあったよね。
「お、おう。続くんじゃねぇの」
「えー、はっきりしないなぁ。らしくない」
「珍しくお前が真面目なこと言ってっから感心してたんだよ」
「私だってたまには真面目な話します!」
「お前も感傷に浸ることってあるのかー。『こんな時間が続けばいいのに』とか格好いい台詞言っちゃうようになったのかー。先輩は涙が出そうだ」
「白々しいな!」
何だよ、人がせっかくいいこと言ったのにこの男は。急に顔が熱くなって喉が渇いたからラテをごくごく飲み干していく。
ゆっくり味わいたかったけど仕方ない。周りの同い年くらいの女子みたいにストローでちょこっとずつ可愛らしく飲みたかったけど、これも仕方ない。
「でもさ、このままの時間が続いて本当にいいわけ?」