キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】


「さ、皐月さん?」


「明日歌と碧音に嫉妬してたって言ったら?」


う、わ。お前とか変態じゃなくて名前呼びとか、そんな。皐月の真剣味を帯びてギラリと光る双眸が見つめてくる。え、えっと。


「嫉妬したと言われましても話題を振ってきたのは皐月さんですし、あ、そっか。私が碧音君に想いを寄せてることに対して嫉妬してたんじゃなくて碧音君が私と仲良くなってることにジェラシーを感じてたんですねなるほど!皐月って何だかんだ碧音君のこと大切にしてるし――」


「…………っく」


皐月が顔を下に向け拳をぎゅっと握る。嘘、図星!?


「皐月、ごめんってそんな悲しんでたなんて知らな、」


「っく、ははは!!」


ぎゃはははっと腹を抱え笑い出した皐月に私はぽかん、間抜けな顔しか出来ない。


てっきり泣くのを堪えているんだとばかり思っていたのに、笑うのを我慢していたのかこいつは!


「っははは!!おま、ほんとに面白いな」


「信じらんない、驚かさないでよ!本気で心配しちゃったじゃん!」


「いやー、笑った笑った。冗談で言ったつもりだったのに、お前真剣に受け止めるからさぁ」


「誰だってあんな真面目な表情で言われたら本当なのかなって騙されるよ!!あーもう、質悪すぎ」

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