幾久しく、君を想って。
お風呂から上がってきた人に携帯を向け、「愛人から電話よ!」と怒鳴り付けた。
「あの時主人が素直に謝ってくれれば、もっと違う結果が待っていたのかもしれない。だけど、あの人は謝るどころか開き直って、自分が浮気に走ったのは私の所為だと言い始めて……」
『拓海にばかり目を向けるからいけないんだ』
そう言われて私は、親だから当然じゃないの!と彼を叱った。
だけど、親だけをやりたくもない人は、責任をちゃんと取ればいいんだろうと、現金を私に投げ付けた。
「……最低の人だと思いました。父親であることも放棄して、夫であることも捨てて逃げてばかりで。
それでも、私は拓海を父親のいない子供にしたくなかった。自分のプライドを捨ててでも、彼とやり直したいと願いました」
何度も話せばいつかは変わってくれる筈。
私たち家族の存在に気づき直して、こっちに戻ってきてくれる筈。
「私が余りにも懸命に願うからなのか、一度だけは「やり直そう」と言ってくれました。その約束があったから、私は辛い日々も我慢しようと決意した。
でも…それからはもっと家に寄り付かなくなってしまい、私の心はどんどん壊されていった…。
眠れなくなって、でも赤ん坊の拓海の面倒は見ないといけない。辛さと疲労とでクタクタで。とうとう自分から彼に頼みました…」
「あの時主人が素直に謝ってくれれば、もっと違う結果が待っていたのかもしれない。だけど、あの人は謝るどころか開き直って、自分が浮気に走ったのは私の所為だと言い始めて……」
『拓海にばかり目を向けるからいけないんだ』
そう言われて私は、親だから当然じゃないの!と彼を叱った。
だけど、親だけをやりたくもない人は、責任をちゃんと取ればいいんだろうと、現金を私に投げ付けた。
「……最低の人だと思いました。父親であることも放棄して、夫であることも捨てて逃げてばかりで。
それでも、私は拓海を父親のいない子供にしたくなかった。自分のプライドを捨ててでも、彼とやり直したいと願いました」
何度も話せばいつかは変わってくれる筈。
私たち家族の存在に気づき直して、こっちに戻ってきてくれる筈。
「私が余りにも懸命に願うからなのか、一度だけは「やり直そう」と言ってくれました。その約束があったから、私は辛い日々も我慢しようと決意した。
でも…それからはもっと家に寄り付かなくなってしまい、私の心はどんどん壊されていった…。
眠れなくなって、でも赤ん坊の拓海の面倒は見ないといけない。辛さと疲労とでクタクタで。とうとう自分から彼に頼みました…」