3センチHERO

着替えが終わるとすぐに三枝くんのもとへ向かう。


と言っても、近くに危ないものとかなかったはずだし、部屋を出ればすぐだから何かあるわけじゃないのに。


「三枝くん、終わったよ」


ドアを開け、その瞬間三枝くんと目が合う。


まじまじと私の方を見ていた。


「な、なに?」


「いや、別に何かあるってわけじゃねぇんだけど。私服見たの初めてだから、そんな感じなんだな、って」


そんな感じ…?


三枝くんには私がどんな風に見えているのかな。


イメージ通り?


それとも、思っていたのと違った?


どちらにせよ、今着ているのは部屋着という名のただの地味なスウェットだから、そんなに真剣に見られるとかなり恥ずかしい。

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