3センチHERO

「いった! なんだよ、じいちゃん!」


「お前はそれでも男か! 男なら男らしく、もっと堂々とせい! 見っともない!」


「……っ! そんなこと言われたって…」


「『一寸成就』の少年が行方不明なんだろう!? なら、私の説明より、少年のことを優先せい!」


今のやりとりだけで、晴継さんが前より厳しくなったように感じて、身震いが出る。


でも、それだけ晴継さんも真剣なんだ。


ちゃんと向き合わないと…!


「あ、あの…」


恐る恐る声をかければ、2人の視線が一気に降り注ぐ。


それだけでまた、緊張感が深まっていく。


「三枝くんのことなんですが」


と、話を切り出せば、2人は靴を脱いで玄関からあがる。

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