イケメンエリート軍団の籠の中
ドサッ……
「ひゃっ」
舞衣は急に自分の目の前に何かが飛んできて、驚いて声を出してしまった。
顔を上げると、そこには凪が立っている。
「何が、ひゃっだよ。
そんなひとり言をブツブツ言ってるのを見た俺の方がビックリしてるっつうの。
メニュー表、プリントアウトしたから、何がいいか決まったら俺のとこに言いに来て」
「あ、あの、な、凪さん、あの…」
舞衣は立ち上がり凪を呼び止めた。
は?と目を細めて舞衣を見つめる凪の顔は、バイト先で鬼と呼ばれていた店長よりも恐ろしい。
でも、細めた目元からたまに顔を出す二重の線が、急に凪の顔を幼くした。
「な、凪さん、目?」
「目??」
凪の顔は、不愉快な表情から不可解な表情に変わる。
「はい、ちょっとだけ目をパチッと開けてくれませんか?」
「は??」
凪の顔はは?と言った時点で、目が大きく見開いた。
「ほら……
凪さんの目、凄い魅力的です。
腫れぼったくて一見怖く見えるけど、その奥に隠れた大きな二重の線が出てくると、すごく可愛くなりますよ」