ルームシェア
「亮さんとシェアしてたんだっけ?」

「そう。
家賃ももったいないし、一人であの部屋はもてあますし」
 
……はぁーっ。

ほんと、どうしよう。

「なら、俺が住もうかな」

「は?」
 
思わず達巳の顔を見つめる。

奴はいつも通り、なにを考えてるのかわからないへらへら顔。

「ほら、俺、最近、美夜との結婚考えてるし。
ちょっとでも節約して貯金したいから。
沙智のとこ住んだら、家賃節約できるでしょ?」

「はぁっ!?
流石に美夜も、いいっていわないでしょ!?」

「別に大丈夫だと思うけど?」
 
そういうと、達巳は自分のスマホを操作し始めた。

ピコン。
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