見えない僕と彼女の気持ち
「えっ、あっ、で、できません!」

「……怪しいな」

「あ、えっと。
……そう!
紫外線アレルギーなんですよ!
ちょっとでも紫外線を浴びると身体によくなくて!
でも、どうしても買い出しに行かなきゃいけない事情ができて、それで」

「ふーん」

怪訝そうな顔のまま、警察官は僕に免許証を返してくれた。

「まあ、今日は見逃してやる」

「……ありがとうございます」

……はぁーっ。

去って行く警察官の背中にため息。

……外出はやはり、極力控えよう。

 
やっとのことで家に帰り着き、シャワーで汗を流す。
昼間っからビールなんか開けてると携帯が着信を告げた。
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