見えない僕と彼女の気持ち
その日も毎日の日課のように彼女とメッセージのやり取りをしていた。
最近は、今日は天気がいいね、とか、晩ごはんはなに食べた?とかどうでもいいような内容もやり取りするようになっていた。
“今度公開のラブコメ、一緒に観に行きませんか?”
突然の彼女からのお誘い。
ああ、やり取りするうちに意外と近くに住んでいることだけはわかってる。
だから誘ってくれたんだと思う。
そりゃ、嬉しかったよ?
……でもさ。
透明な僕は外に出れない。
外に出るには重装備が必要だ。
いくら最近、少しずつ寒くなってきてるっていったって、いや、仮に真冬だったとしても。
あんな格好、不審者でしかない。
どう返事をしていいか悩んでいると、手の中の携帯がピコンと音を立てた。
“迷惑、でしたか?”
最近は、今日は天気がいいね、とか、晩ごはんはなに食べた?とかどうでもいいような内容もやり取りするようになっていた。
“今度公開のラブコメ、一緒に観に行きませんか?”
突然の彼女からのお誘い。
ああ、やり取りするうちに意外と近くに住んでいることだけはわかってる。
だから誘ってくれたんだと思う。
そりゃ、嬉しかったよ?
……でもさ。
透明な僕は外に出れない。
外に出るには重装備が必要だ。
いくら最近、少しずつ寒くなってきてるっていったって、いや、仮に真冬だったとしても。
あんな格好、不審者でしかない。
どう返事をしていいか悩んでいると、手の中の携帯がピコンと音を立てた。
“迷惑、でしたか?”