この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。


「これ……良いかも!どうでしょうか、棗くん!」


私が手に取ったのは、紺色のスニーカー。

お父さんの好きな紺色に、シンプルな白のラインが入ったスニーカーは、普段着と合わせやすく、私の一目惚れだった。


「カッコイイね、お父さんに似合いそうだ」

「うん、きっと似合うと思います」


お父さんがこのスニーカーを履いたところを想像してみる。

それで、前みたいに笑ってくれたらいいな。

せめて、私がプレゼントしたものを傍に置かせてほしい。


「他のは見なくていいの?それで決まり?」

「はいっ、もうこれしかないです!」

「ハハッ、そうか。ならレジに並ぼう」


こうして私は、一目惚れした紺色のスニーカーをプレゼントに買った。

もちろん、プレゼント用にメッセージカードと、ラッピングをして。

何もかもが上手くいく、そんか自信が湧いて来た私は、プレゼント選びをする間も、笑顔で過ごすことが出来た。


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