この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
その温もりを惜しむようにゆっくりと、唇を離すと……。
「棗……くん……?」
棗くんは、穏やかな顔で眠っていた。
その瞬間、棗くんが長い眠りについたことを悟る。
「あぁっ……棗くんっ、棗くんっ……」
震える指で、棗くんの顔の輪郭をなぞった。
そして、私のポタポタと流れる涙は、棗くんの頬を濡らす。
「私もねっ……ずっと……ずっと棗くんだけがっ……好きだよっ」
最後は掠れて声ならない。
棗くんに、この言葉を聞いて欲しかったな……っ。
「っ……穏やかな顔をしてるのねっ」
私の隣に、涙を流しながらお母さんが立つ。
それに、私は微笑んだまま眠る棗くんの顔を見つめた。
「はい……っ、棗くん……いい夢をっ………」
永遠に、幸せな夢を見てね。
どうか、苦しみませんように、棗くんが幸せでありますように。
そう願いを込めて、私は棗くんの額にキスを落とす。
――ピィーーー……。
そして、棗くんが眠りについた5分後、棗くんの心臓は、静かに鼓動を止めたのだった。