この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。


***


棗くんがこの世を去って、3日が経った。

お通夜もお葬式も終わったのに、棗くんがいなくなってしまったという実感も無いままに、ただ時間だけが流れていく。


「美羽……ご飯は食べられるか?」


お父さんは、私を心配して、馴れない料理を作ったり、家事をしたりしてくれた。


こんな風に、私とお父さんの関係が変わったのも、全て棗くんが繋いでくれた絆のおかげ。


そんなお父さんに、私はポツリと呟く。


「お父さん……お母さんが死んだ時、お父さんはどうやって……立ち直ったの……?」


「……美羽……」


お父さんには、棗くんが亡くなったことをすぐに伝えた。


すると、『美羽の未来の旦那になるかもって、楽しみにしてたんだけどな』そう言って、悲しんでいた。


そして、お通夜もお葬式も一緒に参加して、泣くことすらできなくなった私を、ただ抱きしめてくれたのを覚えてる。


「私……どうやったらこの気持ちを……整理出来るのかっ……分からないっ」


顔を両手で覆って、必死に喪失感に耐えようとする。

それでも、棗くんのことを思い出す度、胸が引き裂かれそうになるんだっ。


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