この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



そのメッセージカードには、たった5行の文字だけが残されていた。


「棗くんが最期のキスをしたいって言ったのは……」


棗くんが、私のことを想って……した……特別な、意味のあるキスだったんだ……。

このたった5行のメッセージは、私に驚きの真実を告げる。


「それに、このひまわり……」


棗くん、前に言っていた。

ひまわりは、私にピッタリな花だって。



『ひたむきに、辛くても……いつも笑顔で、前を向こうとする。美羽にぴったりの花だなって』


あの日の棗くんの言葉が、聞こえた気がした。


「ひたむきに、辛くても……笑顔で前を向く……」

このひまわりは、私にひまわりのようであれと、伝えているような気がした。


「棗くんは……」


棗くんは、最初からどんな終わりを迎えるのか、私に何を残そうとしたのか、決めていたのかもしれない。


「棗くんは……ずるいなぁっ……」


最期まで、私の心を奪って離さないんだから。

でも……何でだろう、私……。


「幸せだなぁっ……」


ポタポタと涙が流れた。

棗くんが、誰より私を愛してくれていたこと、私……忘れない。


「棗くんが……私の幸せを望んでくれたから……っ」


それなら、私は棗くんが喜んでくれるように、精一杯幸せになれる努力をする。


「約束する……っ」


この、太陽を見上げるひまわりのよう、辛くてもひたむきに、笑顔で顔を上げるよ。

その先に、棗くんが見守ってくれてるって、そう思うから。



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