この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「美羽のよく行く店?」

「はい、親友とここによく来るんです」


お店の前にやってくると、ウキウキしてくる。

中へ入ると、色んな洋服やアクセサリーに目を奪われた。


「わぁ、あの洋服可愛いっ」

「本当だ、美羽に似合いそうだね」


私が指さした白いシフォンワンピースに、棗くんが頷いてくれる。

やっぱり買い物は楽しいな。

可愛い物も、綺麗な物を見るのも、こんなにも気分を明るくしてくれるんだ。

でも何より、隣に誰かがいてくれるから……。

私は、今不安にならずにいられるんだと思う。


「棗くん、このパジャマなんてどうでしょうか??」


私は、フードにうさぎの耳がついたパジャマを手に取って見せた。


「うん、可愛い……んだけど……。毎日、理性と戦う羽目になりそうだ……」


棗くんは小さい声で何かを呟くと、照れくさそうに頭を掻いた。


棗くん、今なんて言ったのかな?

というか顔、少し赤い気がするけど……。



< 57 / 223 >

この作品をシェア

pagetop