この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「大袈裟だなぁ、美羽は」

「本当に……救われるんです、いつも……」


棗くんの存在に、救われてる。

あの日、雨の中で私を見つけてくれた棗くん。

なんとなく……私は、棗くんと出会う運命だったんじゃないかって……そう思うんだ。


私の心を救うために現れてくれた、天使なんじゃないかって……。


「美羽のためなら、いくらでも傍にいるよ。たとえ、この体が壊れても、心で寄り添うから」


「棗くん……ありがとうございます……。それなら私は、ずっと笑顔でいられますね」


泣き笑いを浮かべれば、棗くんは切なげに笑った。

その笑顔の理由が分からなくて、私は首を傾げる。


「なんでか、棗くんの方が……辛そうです。もしかして、私の風邪がうつったんじゃ……」

「うつしてくれてもいいよ?それで、美羽の風邪が早く良くなるならね」

「そ、それは駄目です……。あの、お粥もらってもいいですか?」


お腹いっぱい食べて、早く良くなろう。

それで、棗くんの言った通り、もっと家族の絆を信じてみたい。

だから、もう一度繋ぎ合わせられるように、私に何が出来るのかを、考えたい。



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