ストロベリーパフェ/チョコレートパフェ
「ああ。
雨の日、グラウンドが使えないだろ?
だから廊下を使ってランニングやらしてるんだが、文化系の部員とぶつかったり、かけ声とかうるさい、と」

「面倒くさい。雨の日くらい休めばいいのに」

「愛理」

「はいはい。
文化系の部室のない、なおかつ下の階にも響かない新校舎の一階のみを使用、声は小さめに鋭意努力をしてもらう、そんなところでどう?」
 
バサバサバサッ。
 
にっこり三日月型になった愛理の唇に、今度は会計が書類を手の中から落とした。

「す、すみません!」

「毎日毎日、そんなに書類をばらまいて楽しいのかしら?
……それで?副会長?」

「まあそんなところでいいんじゃないか?」
 
……ちなみに。
副会長とは俺のことだ。

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