その唇で甘いキスをして…
「ハルさん…それはどういう意味?」

ハルさんはそれ以上は何も言わず
ただアタシを抱きしめてキスをした。

「ジュンは好きにしていい。」

アタシはハルさんに捨てられる気がして
不安になった。

「ハルさん…アタシが愛してるのはハルさんだよ。」

「カオルが去ってもいいのか?」

ハルさんはまるで昨日の夜とは別人みたいだ。

アタシは背を向けて眠ろうとするハルさんを背中から抱きしめる。

「ハルさん…こっち向いて。」

ハルさんはアタシの方を向くとアタシに

「おいで。」

と言った。

アタシがハルさんの胸に顔を埋めると
ハルさんはアタシの髪を撫でた。

「今夜は我慢しようと思ったんだけど…」

「何で?」

「お前を抱いたらカオルの所に行かせたくなくなる。」

「行かないよ…行くわけない。」

アタシはハルさんの胸にキスをする。

ハルさんはアタシの顎を持ち上げてアタシにくちづけた。

「それでも…お前はカオルを放っておけないんだろう?」

アタシは何も答えず
ハルさんの弱い場所に舌を落とした。

「ジュン…」

ハルさんが切ない声でアタシの名前を呼んで
アタシはハルさんに夢中になった。

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