その唇で甘いキスをして…
あの時ハルさんは離婚の理由をナナコさんの寂しさを理解してやれなかったと言った。
でもホントは2人の間にそんな過去が隠されてた。
「ハルさん…ごめんね。
アタシ勝手に焦ってて…」
アタシはハルさんに謝った。
ハルさんのグラスにウィスキーを注ぎ足した。
「お前も飲むか?」
「うん。」
ハルさんは自分のグラスのウィスキーを口に含むと
アタシの首に手を回して口付ける。
アタシは戸惑いながら
ハルさんの口から流しこまれた
ウィスキーを飲んだ。
口からこぼれてアタシの胸に流れ落ちたウィスキーを
ハルさんはその熱い舌で舐める。
ハルさんとそのままダイニングで愛し合った。
アタシをテーブルに押し付けて
「オレはお前を抱ければ幸せだ。」
と後ろから耳もとでハルさんが囁いた。
ハルさんはアタシの両腕を掴み
身動き取れなくさせると
「愛してるか?」
って聞いた。
アタシは返事もできずに頷いた。
ハルさんのリズムに合わせて
テーブルの軋む音がした。