その唇で甘いキスをして…
そしてカオルはアタシの身体中にキスをした。

これは浮気というものだと頭では分かったけど
身体は止められなかった。

それでもカオルの舌がアタシの1番熱い場所に近づくとアタシは突然それを拒んだ。

「…やめて。やっぱり無理。」

「大丈夫だよ。どうせ出来ない。」

「それでもこれ以上は…」

カオルはもう止まらないみたいで
アタシの口を塞ぐようにキスしてくる。

「ジュン…ハルキさんに拒まれたんだろ?

それならこれは許される。

ハルキさんが悪いんだから。」

カオルの言ってることが正しいなんて全く思えなかったけど…

ハルさんに拒まれたことは
アタシをものすごく傷つけた。

そしてカオルがその場所に触れると
アタシはもう考えることが出来なくなった。

「あれ…」

カオルが突然ビックリした顔でアタシを見た。

「何?」

「ジュン…オレ…」

「ん?どしたの?」

「出来そうなんだけど…」

「え?」

カオルがアタシの手を取ってその場所に触れさせる。

「あ…」

カオルの身体は普通に反応していた。

「ジュン…いいよな?」

アタシにはそれをどうしても拒めなくて
それから先はなるようになった。

そして…アタシとカオルはハルさんに大きな罪を犯してしまった。

もう後戻りは出来ない。

アタシはカオルと生きてく事を決意した。

そして…それはハルさんと別れる決意だった。



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