その唇で甘いキスをして…
ハルさんはもう決してアタシを許さないだろう。
ここでハルさんに戻っても裏切ったアタシはきっとまた捨てられる。
それでもアタシはハルさんに抱かれ
ハルさんはカオルに抱かれたアタシを抱いた。
「ハルさん…帰らなくていいの?
ジョウが心配する。」
「シッターさんが2人来てる。
ジョウはあの人たちがいれば安心する。」
アタシは母親失格だった。
そのうちジョウがアタシを必要としなくなりそうで怖かった。
「ジョウはアタシが夜に居ないことどう思ってるのかな?」
「仕事だって言ってあるけど…いつまでも通用しないだろ?」
「ジョウに逢いたいな。」
アタシがそう言うと
ハルさんはアタシの手を引いて
「一緒に帰るか?」
と言った。
「それはもう出来ないよ。」
アタシは首を横に振ってそう言うしかなかった。
帰りたかったけど…もう戻れなかった。
ハルさんはカオルの身体が治った事を知らない。
知ったら絶対に許してはくれない。
アタシはハルさんに2度とフラれたくなかった。
「お前は絶対帰ってくるよ。」
「アタシが帰ってもハルさんは許さないでしょう?」
ハルさんは起き上がってタバコに火をつける。
「オレが許さないことなんて今まであったか?
結婚する前、お前がどんなに悪いことしても、
どんな男と寝ても
ずっと許して見てたろ?」
「でも結婚したらそうは行かないでしょう?」
「そうだな…。
でも…カオルともう会わないなら許してやるよ。」
それは出来なかった。
いまのカオルを1人にするなんて
アタシには到底出来なかった。
ここでハルさんに戻っても裏切ったアタシはきっとまた捨てられる。
それでもアタシはハルさんに抱かれ
ハルさんはカオルに抱かれたアタシを抱いた。
「ハルさん…帰らなくていいの?
ジョウが心配する。」
「シッターさんが2人来てる。
ジョウはあの人たちがいれば安心する。」
アタシは母親失格だった。
そのうちジョウがアタシを必要としなくなりそうで怖かった。
「ジョウはアタシが夜に居ないことどう思ってるのかな?」
「仕事だって言ってあるけど…いつまでも通用しないだろ?」
「ジョウに逢いたいな。」
アタシがそう言うと
ハルさんはアタシの手を引いて
「一緒に帰るか?」
と言った。
「それはもう出来ないよ。」
アタシは首を横に振ってそう言うしかなかった。
帰りたかったけど…もう戻れなかった。
ハルさんはカオルの身体が治った事を知らない。
知ったら絶対に許してはくれない。
アタシはハルさんに2度とフラれたくなかった。
「お前は絶対帰ってくるよ。」
「アタシが帰ってもハルさんは許さないでしょう?」
ハルさんは起き上がってタバコに火をつける。
「オレが許さないことなんて今まであったか?
結婚する前、お前がどんなに悪いことしても、
どんな男と寝ても
ずっと許して見てたろ?」
「でも結婚したらそうは行かないでしょう?」
「そうだな…。
でも…カオルともう会わないなら許してやるよ。」
それは出来なかった。
いまのカオルを1人にするなんて
アタシには到底出来なかった。