その唇で甘いキスをして…
アタシはキスをするハルさんの身体に触れたくなった。

「ジュン…身体しんどいんだろ?」

「…うん。でも…ハルさんに愛して欲しくなっちゃった。」

「ダメだ。今日は大人しくしてろ。」

「熱出てる時、すると気持ちいいの。

なんかフワフワしてて…」

アタシはハルさんの首筋にキスをする。

「ジュン…」

ハルさんがアタシの名前を呼んで
アタシの身体を開く。

ハルさんに抱かれると安心した。

ハルさんはまだアタシを愛してくれる。

アタシはもうハルさんしか要らないと思ってしまうほどハルさんと深く愛しあった。

「…またやっちゃったな。」

「え?」

「抱いてやらないつもりだったのに…

いけないカラダだな。」

ハルさんに愛されたばかりのアタシのカラダに指を滑らせながらハルさんがそう言った。

「抱いてやらないつもりだったの?」

「あぁ。

お前がオレを欲しくて堪らなくなればいいと思ったから。」

「欲しくて堪らなかったよ。」

「情けないな。ちょっと誘惑されると我慢出来なくなる。」

「ハルさんは…アタシのカラダが欲しかった?

それともsexがしたかったの?」

ハルさんは天井を見つめて言った。

「お前は?

カオルのカラダが欲しかった?

それともsexしたかっただけか?」

答えに困ってしまう。

「カオルはsex出来ないよ。」

「そうか…そうだったな…」

アタシはまたウソをつく。

胸の奥がジリジリと痛んだ。

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