クールな御曹司にさらわれました
「真中、おまえこの会社の時の人だぞ、今」
小森がにやにやと話しかけてくる。私は肩を落として答えた。
「言い回し古い。あの御曹司のおかげでね」
「おまえがスーパーセレブと仲良しって知った車田課長は、もう手出しできないだろうな」
「いや、わかんないよ、そんなの」
しかし、小森の言った通りであり、尊さんの見越した通りの事態となった。
車田課長の猛攻撃が、月曜は朝からぴたっと止んだのだ。
普段だったら、日に二・三度は怒鳴られるのに、一度もない。
どうなっちゃったの、これは。
「車田課長は、今まで真中にしてきたことで、いつ自分がクビになるかってヒヤヒヤしてるんじゃない?」
午後の仕事中、今日は車田課長が静かなので、私と小森は堂々と缶コーヒーを買ってきて一息入れられている。
普段だったら、そんなもの飲む暇があるのか!と怒鳴られるから、休憩したい時はトイレのついでに自販機に寄るって感じだった。
今日は何も言ってこないばかりか、こっちを見ようともしない。
「ちょっと待ってよ。クビって大袈裟でしょ」
「いやぁ、わかんないよ?部署のみんなは真中がいびられてたのをみんな知ってるし、あの御曹司には課長ひとりの進退くらいどうとでもできる力があるでしょ」
小森の言葉を聞くと、暗澹としてしまう。
パワハラやいびりがなくなるのは嬉しいんだけど……。
小森がにやにやと話しかけてくる。私は肩を落として答えた。
「言い回し古い。あの御曹司のおかげでね」
「おまえがスーパーセレブと仲良しって知った車田課長は、もう手出しできないだろうな」
「いや、わかんないよ、そんなの」
しかし、小森の言った通りであり、尊さんの見越した通りの事態となった。
車田課長の猛攻撃が、月曜は朝からぴたっと止んだのだ。
普段だったら、日に二・三度は怒鳴られるのに、一度もない。
どうなっちゃったの、これは。
「車田課長は、今まで真中にしてきたことで、いつ自分がクビになるかってヒヤヒヤしてるんじゃない?」
午後の仕事中、今日は車田課長が静かなので、私と小森は堂々と缶コーヒーを買ってきて一息入れられている。
普段だったら、そんなもの飲む暇があるのか!と怒鳴られるから、休憩したい時はトイレのついでに自販機に寄るって感じだった。
今日は何も言ってこないばかりか、こっちを見ようともしない。
「ちょっと待ってよ。クビって大袈裟でしょ」
「いやぁ、わかんないよ?部署のみんなは真中がいびられてたのをみんな知ってるし、あの御曹司には課長ひとりの進退くらいどうとでもできる力があるでしょ」
小森の言葉を聞くと、暗澹としてしまう。
パワハラやいびりがなくなるのは嬉しいんだけど……。