クールな御曹司にさらわれました
「妙さん個人とお父さんは何の関係もないわ。私は息子が好きになった人があなたでよかったって思ってるの。……きっと、まだ尊の片想いなんでしょう?」

クスクスと笑われ、私は困り果てて頷くも首を振るもできない。気づいてたんだ。私が尊さんにOKを出していないって。本当につくづくお母さんすごいです。

「母親からのお願い。ゆっくりあの子のこと見てあげてください。妙さんを幸せにできる男か見定めてください」

「お母さん、そんな……」

「母親から見ても本当に面倒くさい子なの。だから、駄目だって思ったら振ってしまってね。玄之丞さんのことは私がどうにかするから。そこは引け目に感じなくていいわ」

お母さんとのホットミルク会はそんな話で幕を閉じた。
お願いされてしまった。

自室に戻り私はベッドに転がる。
天井を見あげ、うーんと唸るのだった。

最近唸ってばっかりだよ~。

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