クールな御曹司にさらわれました
「あの、父がお店に来ましたら、すぐにご連絡をいただけませんか?なるべく父にバレないように」

「いいけど、玄ちゃん、また何かやったの?娘さんが血眼になって探してるだなんて」

詳細は言えないよなぁ。
相手はレオマーケットグループだ。もし、このママさんまで巻き込むようなことになったら嫌だし。

私は自分の連絡先を渡して頭を下げた。

「私が探していることやここに来たことは伏せてくださると助かります」

「わかった、わかったわよ」

私はママに頭を下げ、バーを出る。

同じことをやはり行付けの居酒屋二件でもやり、そろそろ帰宅の時間となった。
手がかりはない。
あとは連絡待ちしかできないんだけど、尊さんになんて言い訳しよう。

いや、聞かれるまで黙っとこう……。あの人、怖いもん。



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