クールな御曹司にさらわれました
この別邸の居間となる場所は広々とした和室で、べっ甲色の大きな一枚板のテーブルがあり、一応テレビや茶箪笥などの家具もあるものの、生活感は薄い。
大きなテーブルに尊さんが大皿をどすんと置いた。その上には、今朝買ってきたと思われるパンが並んでいる。バゲットも綺麗に切られていた。さらに各自の皿やバター、ジャムなどを並べると、尊さんは隣の間の台所へ戻る。
それから、コーヒーメーカーで落としたコーヒーを持ってきて、マグカップに注いだ。
それらをぼうっと正座して見ている私。
もうなんだか現実感がない。だって、なぜか御曹司と別邸にお泊りして、土曜の朝を迎えて、さらには御曹司が黙々と朝食の準備を整えてるんだもん。
「野菜がないとか文句は言うなよ」
「言いません言いません」
私は首を振り、朝食の準備を終え、ふうと一息ついた尊さんを見上げる。
「あの、ゆうべ、私眠っちゃったんですよね」
「ん、ああ、そうだ。湘南に美味いフレンチがあるから、食わせてねぎらってやろうと思ったんだが、タマがアホヅラでぐうぐう寝てしまって、どんなにつねっても起きないからな。予約は今日の昼にずらしてもらって、この家に来た」
「それは……失礼しました」
つねるなよ。と心の中で思っておく。
そういえば、おぼろげだけど昨夜横抱きに抱き上げられて運んでもらったような。
うわ、恥ずかしい。
私、小柄だけど、結構みっちりお肉が詰まってるから重いんだよね。申し訳なかったな。
でも、抱き上げられたっていうことを今、口にするのが恥ずかしい。知らん顔しておこう。
大きなテーブルに尊さんが大皿をどすんと置いた。その上には、今朝買ってきたと思われるパンが並んでいる。バゲットも綺麗に切られていた。さらに各自の皿やバター、ジャムなどを並べると、尊さんは隣の間の台所へ戻る。
それから、コーヒーメーカーで落としたコーヒーを持ってきて、マグカップに注いだ。
それらをぼうっと正座して見ている私。
もうなんだか現実感がない。だって、なぜか御曹司と別邸にお泊りして、土曜の朝を迎えて、さらには御曹司が黙々と朝食の準備を整えてるんだもん。
「野菜がないとか文句は言うなよ」
「言いません言いません」
私は首を振り、朝食の準備を終え、ふうと一息ついた尊さんを見上げる。
「あの、ゆうべ、私眠っちゃったんですよね」
「ん、ああ、そうだ。湘南に美味いフレンチがあるから、食わせてねぎらってやろうと思ったんだが、タマがアホヅラでぐうぐう寝てしまって、どんなにつねっても起きないからな。予約は今日の昼にずらしてもらって、この家に来た」
「それは……失礼しました」
つねるなよ。と心の中で思っておく。
そういえば、おぼろげだけど昨夜横抱きに抱き上げられて運んでもらったような。
うわ、恥ずかしい。
私、小柄だけど、結構みっちりお肉が詰まってるから重いんだよね。申し訳なかったな。
でも、抱き上げられたっていうことを今、口にするのが恥ずかしい。知らん顔しておこう。