Spider
「ほんとに簡単に、入るんですね」
彼は感心しているが、私にはなんのことだかわからない。
それ以前に、私の胸のふくらみにふれる彼の手に、半ばパニックになっていた。
そんな私の気持ちをよそに、彼の手がゆっくりと動く。
次第に荒くなっていく自分の吐息。
漏れそうになる声を、必死に噛み殺す。
「どう、ですか……?」
耳にかかる彼の吐息も熱い。
自分を否定したくて首を振ってみたところで、荒い吐息が肯定してる。
遠くに聞こえる花火の音。
耳に届く、ふたつの荒い吐息。
目に映る花火はぼやけてる。
……もっと。
もっと、欲しい。
そんな私の思いとは裏腹に、不意に彼が、浴衣の中から手を抜いた。
「終わっちゃいましたね、花火」
「……え?」
見上げると。
夜空は星だけになっていた。
響いていた音も聞こえない。
屋台に響いていた喧噪は、相変わらずだったけれど。
彼は感心しているが、私にはなんのことだかわからない。
それ以前に、私の胸のふくらみにふれる彼の手に、半ばパニックになっていた。
そんな私の気持ちをよそに、彼の手がゆっくりと動く。
次第に荒くなっていく自分の吐息。
漏れそうになる声を、必死に噛み殺す。
「どう、ですか……?」
耳にかかる彼の吐息も熱い。
自分を否定したくて首を振ってみたところで、荒い吐息が肯定してる。
遠くに聞こえる花火の音。
耳に届く、ふたつの荒い吐息。
目に映る花火はぼやけてる。
……もっと。
もっと、欲しい。
そんな私の思いとは裏腹に、不意に彼が、浴衣の中から手を抜いた。
「終わっちゃいましたね、花火」
「……え?」
見上げると。
夜空は星だけになっていた。
響いていた音も聞こえない。
屋台に響いていた喧噪は、相変わらずだったけれど。