行雲流水 花に嵐
その日の夜、料亭『野菊』に要蔵、宗十郎、片桐に文吉、駒吉が集まった。
片桐から仔細を聞き、要蔵の目が光る。
「動いたか。その一行に片桐の旦那が入ったのは幸いだな」
「まぁねぇ。これで場所はしっかりわかるし、上月の坊がいるかどうかもわかるわ」
忙しく箸を動かしながら、片桐が頷いた。
「何だよ、ここ数日亀屋に居続けで、宴会三昧だったんじゃねぇのか」
もぐもぐと膳の上のものを片付けていく片桐に、少々呆れながら宗十郎が聞く。
「あそこの食事、やたら見栄えだけが豪華で全然なの。珍しいものを中心にしてるんだろうけど、味も不味いしさぁ。酒ばっか飲んで身体壊しちゃうわ」
「ほー。それで糞高い金を請求するってか」
「そうよぅ。珍しいものばっかだから、普通の人は味なんてわかんないしね」
「隅から隅まであくどい見世だな」
「ちなみに客の酒は、半分水よ」
「最悪だな」
聞けば聞くほどあり得ない。
これなら潰すのに躊躇はいらないだろう。
「で、その女たちを移動させるときを狙うのか」
猪口を傾けながら、宗十郎が言うと、要蔵が腕組みして考え込んだ。
片桐から仔細を聞き、要蔵の目が光る。
「動いたか。その一行に片桐の旦那が入ったのは幸いだな」
「まぁねぇ。これで場所はしっかりわかるし、上月の坊がいるかどうかもわかるわ」
忙しく箸を動かしながら、片桐が頷いた。
「何だよ、ここ数日亀屋に居続けで、宴会三昧だったんじゃねぇのか」
もぐもぐと膳の上のものを片付けていく片桐に、少々呆れながら宗十郎が聞く。
「あそこの食事、やたら見栄えだけが豪華で全然なの。珍しいものを中心にしてるんだろうけど、味も不味いしさぁ。酒ばっか飲んで身体壊しちゃうわ」
「ほー。それで糞高い金を請求するってか」
「そうよぅ。珍しいものばっかだから、普通の人は味なんてわかんないしね」
「隅から隅まであくどい見世だな」
「ちなみに客の酒は、半分水よ」
「最悪だな」
聞けば聞くほどあり得ない。
これなら潰すのに躊躇はいらないだろう。
「で、その女たちを移動させるときを狙うのか」
猪口を傾けながら、宗十郎が言うと、要蔵が腕組みして考え込んだ。