いなくてもいい私が、いたあなた
「言ってくれないじゃん」

「えぇ?」

「“綺麗”とか“可愛い”とか口にするって言ってたのに…。
全然言ってくれないじゃん!!」

あれから5日は経ってるよ!!!

「あっ…それは…」

「分かった。本当は私の事“綺麗”とか“可愛い”とか思ってないんでしょ?」

「思って…ます…」

「じゃあ、何で言ってくれないの?」

「ゆ…ゆう…」

『勇気が出ない』って言いたいわけね。

「もう、いい」

バッグを持って私は椅子から立ち上がる。

「えっ…ちょ…どこに」

「どこにって…帰るの!!!」

「なら…僕も…一緒に…」

「来ないで!!」

「えっ…」

「私がメールするまで、教室から出ないで!!!
分かった?」

「あっ…はい…」

私は一人で教室を出る。



よし…自然に一人になれた…。
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