いなくてもいい私が、いたあなた
私は全然怒っていない。

“綺麗”とか“可愛い”とか言われなくても

私を好きで、大事に想ってくれてるって分かるから…。


『ハァ…居た…ハァ…』

『宮地くん? どうしたの? そんなに息切れて…』

『探し…ハァ…てたん…ハァ…です…。10分…ハァ…経っても…トイレ…ハァ…から戻って…ハァ…来なかった…ハァ…から…』

『ごめんなさい…。ちょっとだけと思って、本屋さんに入ってしまって…。本当に…ごめんなさい…』

『いえ…ハァ…無事で…ハァ…良かった…ハァ…です…。
何か…ハァ…あったと…ハァ…思って…心配…ハァ…でしたから…』

この人は…私が居ないといけないんだなって思わせてくれるから…。

私も…思ってる…。

『部活が…終わって、6時に…迎えに来ますね…』

『分かった…』


6時…過ぎちゃった…。


6時30分…。忘れちゃったのかな…。

私…また…忘れられ…

『すい…ハァ…ません。後片付け…ハァ…に時間が…ハァ…かかって…ハァ…しまって…』

『迎えに来てくれて…
嬉しいです…』

私にとって宮地くんは居ないといけない存在だと思ってる…。

だから…

〈靴箱で待ってます〉

伝えたい…。


この気持ち…。
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