キミノテノヒラノウエ。
背の高いビルの上のイタリアンレストランはみなとみらいが見える。
私は嬉しくなって
席に着く前、大きな窓に顔を寄せ、
窓の下に見える
光る青い海と港の景色を声を出さずに見入る。
薫ちゃんは立ち止まって満足げに私の様子を見ていたみたいだけど、
「てまり。」と私を呼び寄せ、
「窓側に席を取ったから、座って見ろよ。」とくすんと笑いかけ、
私の手を掴んでウェイターさんの後ろを歩いた。
「すごく景色がいい。」と私が引っ張られながら小さな声で言うと、
「夜の夜景も綺麗だ。次は夜に来よう。」と耳元で囁いた。
薫ちゃんの息が耳にかかる。
私は急に恥ずかしくなってうつむく。
こんなふうに恥ずかしくなるのは何でだろう。
3年振りに会った薫ちゃんが
オトナになっていたからかな。
「チビスケ、なんで赤くなってんの?」と言われて、
「赤くない。」と怒った声で薫ちゃんを睨むと、
薫ちゃんはクッと喉をならして、知っている笑顔を見せた。
私は嬉しくなって
席に着く前、大きな窓に顔を寄せ、
窓の下に見える
光る青い海と港の景色を声を出さずに見入る。
薫ちゃんは立ち止まって満足げに私の様子を見ていたみたいだけど、
「てまり。」と私を呼び寄せ、
「窓側に席を取ったから、座って見ろよ。」とくすんと笑いかけ、
私の手を掴んでウェイターさんの後ろを歩いた。
「すごく景色がいい。」と私が引っ張られながら小さな声で言うと、
「夜の夜景も綺麗だ。次は夜に来よう。」と耳元で囁いた。
薫ちゃんの息が耳にかかる。
私は急に恥ずかしくなってうつむく。
こんなふうに恥ずかしくなるのは何でだろう。
3年振りに会った薫ちゃんが
オトナになっていたからかな。
「チビスケ、なんで赤くなってんの?」と言われて、
「赤くない。」と怒った声で薫ちゃんを睨むと、
薫ちゃんはクッと喉をならして、知っている笑顔を見せた。