キミノテノヒラノウエ。
目を覚ますと、目の前に薫ちゃんの顔があった。私にキスをしているようだ。

「んっ」と声を出すと、

「おきた?」とまた、くちづけを始める。

薫ちゃんは髪が濡れていて、ボディーソープの匂いがする。
それに、ここは薫ちゃんの部屋のベッドのうえ?だよね。
と私の部屋じゃない天井を見上げる。

いつの間にか、運ばれてたみたいだ。


私はプハッ唇を外して、

「起きたの?」と聞くと、

「うん。シャワーを浴びた。酔いも醒めたよ。」と言いながら、私の首すじに唇を這わせる。

「か、薫ちゃん?どうしたの?」と薫ちゃんの腕からぬけ出ようとすると、

しっかり抱きしめてられてしまう。

「俺の記憶が正しければ、
てまりは明日というか、今日、休日だったはず。」とまた、くちづけを始めた。

そうですけど?なに?

「だからね。てまりは少しくらい身体が痛くても大丈夫だよ。
このまま、俺のものになりなさい。」とパジャマのボタンを外していく。

へ?

「もう、我慢も限界です。
つまらない心配をするほど俺はてまりが好きになってるし、
てまりも、俺を誘惑しようとしてただろ。」

いや、そうだけど
「心の準備が…」といったけど

「このあいだ覚悟出来たか聞いた時から
もう、2ヶ月経ってる。
もう、待たない。」と私の瞳を見据えている間も、キャミソールに手がかかっている。

本気だ。
薫ちゃん。

私は大きく息を吐いて、
薫ちゃんの瞳を見つめてから
ゆっくり目を閉じる。

「俺はこれからもずっとてまりだけを好きだよ。
だから、俺を愛して。」と私の耳を甘く噛む。

私は目を閉じたままうなずき、薫ちゃんに身を任せることにした。


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