キミノテノヒラノウエ。
「会うのは3年振りだな。ちゃんと約束は守って精進したか?
男と遊んでて追試。とかなかっただろうな。」と私の顔を覗くので、
「遊んでなんかいません。
製菓学校に行きたいって決めた時、
薫ちゃんがうちの両親を説得してくれたのは忘れていません。」と薫ちゃんを見上げると、
「よし。」と薫ちゃんはポンと私の頭に手を置いて、コーヒーを飲み干し、
「先ずはメシだな。」と歩き出すのを慌てて追いかけながらカフェオレを飲んでむせこむ。
「おまえはあいかわらずトロいな。」と薫ちゃんは立ち止まって、
私の手をつかんで人の邪魔にならない場所で背中を撫でてくれた。
むせたのは、薫ちゃんのせいでしょう。
言葉にできずにゴホゴホとまたむせ込んだ。
薫ちゃんにこんな風に背中を撫でられるのは2回目だ。
高校卒業後の進路を決める頃、
製菓学校に行きたいって思っていたけれど、
私の両親は大学に行かせたいと思っていて、
何度話し合っても
上手く自分で両親を説得できなかった。
でも、薫ちゃんに会った時に
進路を聞かれ、
思わず、涙が溢れてしまった時に、
「俺が付いてる。」と背中を撫でてくれて、
私は安心してしばらく泣き止めなかった。
薫ちゃんは、こども。とか、泣き虫。とかブツブツ文句を言っていたけど、
私の背中をずっと撫でてくれていた。
男と遊んでて追試。とかなかっただろうな。」と私の顔を覗くので、
「遊んでなんかいません。
製菓学校に行きたいって決めた時、
薫ちゃんがうちの両親を説得してくれたのは忘れていません。」と薫ちゃんを見上げると、
「よし。」と薫ちゃんはポンと私の頭に手を置いて、コーヒーを飲み干し、
「先ずはメシだな。」と歩き出すのを慌てて追いかけながらカフェオレを飲んでむせこむ。
「おまえはあいかわらずトロいな。」と薫ちゃんは立ち止まって、
私の手をつかんで人の邪魔にならない場所で背中を撫でてくれた。
むせたのは、薫ちゃんのせいでしょう。
言葉にできずにゴホゴホとまたむせ込んだ。
薫ちゃんにこんな風に背中を撫でられるのは2回目だ。
高校卒業後の進路を決める頃、
製菓学校に行きたいって思っていたけれど、
私の両親は大学に行かせたいと思っていて、
何度話し合っても
上手く自分で両親を説得できなかった。
でも、薫ちゃんに会った時に
進路を聞かれ、
思わず、涙が溢れてしまった時に、
「俺が付いてる。」と背中を撫でてくれて、
私は安心してしばらく泣き止めなかった。
薫ちゃんは、こども。とか、泣き虫。とかブツブツ文句を言っていたけど、
私の背中をずっと撫でてくれていた。