イケメンなんか大嫌い
いつの間にかわたしの上を履い始めた指の感触に、身体が仰け反る。
服の裾から入り込み素肌を撫で上げた手の温度に、身体の芯が熱を持ち意識が朦朧として来る。
虚ろな目に天井のライトの淵が映り込んだ。
抵抗する力も頭も働かなくなりかけた時、膝の裏に腕が差し入れられた。
「ひっ……」
身体が宙を浮く感覚と共に、俊弥に体重を預けている現状を自覚した。
奴は予想通りベッドの前で足を止める。
酒の力も手伝い、曖昧な判断力ながら、理性を掻き集めようやく反論を口に出す。
「……ちょっ……待……此処は、いつも賢司くんと……寝て……」
とろんとした目付きを歪ませて、やっとのことで訴えると、熱っぽい眼差しが返って来る。
「……んなの……」
整った顔が、意地悪い笑みを浮かべた。
「俺が上書きしてやる」
悪巧み顔なのに、何処か頬を染めたようないじらしさがあってずるいと、脳内に僅かに残された冴えた部分が判断した。