イケメンなんか大嫌い
触れ合った部分から、気持ちが身体に流れ込んで来るようで、胸が震えた。
数秒口付けて離れ、もう一度口付ける。
角度を変えて、啄むように、何度も。
熱いキスを受け入れていると、自然と口が開いてしまい、口内を舌が絡み付いて来る。
「……っ」
漏れ出てしまいそうな声を抑えると、俊弥の左手がぐっと肩を引き寄せた。
艶かしい舌の動きがあんまり気持ち良くて、堪らず自分から舌を絡めてしまった。
次第に大きく響き始めるリップ音と、食むようなキスに、身体の芯が熱を帯びる。
なんでこんなに……。
唇が離れた隙に息を吐き出し、薄く開いた瞼から覗いた俊弥の顔も、高揚して見えた気がした。
「……んっ……」
再び落とされた深いキスに、耐え切れず声が漏れてしまう。
気が付けば、スーツの背中にしがみつき、首はベッドに埋もれている。
立てた両膝の下には俊弥の太腿が滑り込み、目にはやっぱり涙が滲みそうだった。
その後の、途切れ途切れの記憶の中にも、印象に残っている。
身体中を繊細に這う指、触れる唇。
掴まれた足首の間から見下ろす、熱っぽい瞳。
全部がわたしの心を捉え、昂ぶらせた──