イケメンなんか大嫌い
朧気な頭が現実に引き戻され、瞼を開くと暗い室内に枕元の暖色灯の柔らかな光だけが浮んでいた。
「……意識飛んでた……何分経った……?」
「ん? ……15分くらい?」
終わった後寝落ちなんて、未だかつてなかったのに……額を押さえつつ、置かれている状況に疑問を持つ。
どういう弾みか俊弥にがっちりと身体をホールドされていて、身動きが取れない程だ。
抱き枕か? わたしは。
重い腕の主にじっとりと睨みを効かせたつもりが、その瞼は閉じられていて、さらけ出された無防備な表情がずるい、とむくれる。
それにしても……またやってしまった……。2回目はさすがに、確信犯……。
顔を覆いながらも、触れる暖かな体温が心地好く、胸がとくんと波打つ。
……こいつ、慣れ過ぎでしょ……。今日もすごく……。
脳内に感想を浮かべかけて、慌てて煩悩を追い払った。
「……あんたって、そんなに……」
わたしのこと好きなの?
浮かんだ問いを口に出せずに頬を赤らめ、唇を尖らせ代わりに漏らす。
「……遊んでたの? どれだけ女の子泣かして来たんだか……わたしじゃなくても、不自由してないんじゃ……」
頭上の顔を振り返ると、過去を巡らせているのか目線を外し指折り始めた。