イケメンなんか大嫌い
マスターがくれたレジ前のキャラメル味の飴を口内で転がしながら、土曜日の朝の閑散とした住宅街を歩いた。
お供えの入った袋を俊弥が持っている光景が、こそばゆい。
程なくして、北公園が右手に見えて来た。
状況が揃い、そういえば……と忘れていた記憶が呼び起こされた。
幼い頃、この公園でお父さんと俊弥と遊んだことがあった。
「……昔、此処でお前とおじさんと遊んだ時あったよな」
いつの間にか俊弥も足を止めていて、遊具を眺めながら同じ思い出を巡らせていたことに驚く。
「あったね、わたしも今思い出した。何でかお父さんが面倒見ることになって……」
当時の情景が、目の前の公園に浮かび上がるようで、目を細めた。
幼い日のはしゃぎ回るわたしと俊弥、その様子を眺めている若かりし日のお父さん。
「……何つぅかおじさんさ……まだ幼稚園生の時から俺のこと警戒してんの丸出しでさ」
「えぇ? ……そうだっけ? 無愛想ではあったけど、根は優しかったかなって、今は思うけど」
懐かしく微笑むわたしとは対照的に、俊弥はやや苦笑いだ。
「お前にとってはそうなんだろうけど。威嚇されてた印象しかないし、すっげぇ怖かった」
「あはは、俊弥お父さんにひびってたの?」