イケメンなんか大嫌い
「……昔からの知り合いなん? 再会ラブ!?」
瑠美ちゃんが頬に両手を充てがい興奮気味に声を上げると、そこまで黙っていた叔父さんも口を挟んだ。
「未麻ちゃん結婚? そりゃあ、お義兄さんも天国で喜んでるだろうなぁ~」
「けっ!! 結婚なんてそんな」
結婚どころか付き合っているかどうかすら怪しい、とは言えなかった。
わたしの言い分などお構いなしの盛り上がりぶりに、当人でありながら取り残されており、冷や汗をかいた。
収集の付かない事態に発展しそうな予感がして、ヤケ気味に梅酒を煽り、母を問い詰めた。
「ちょっとお母さん、いくら俊弥の顔が気に入ってるからって……」
「そりゃあ俊弥くんはイケメンだけど、それだけで応援なんかしないわよ~。……だって俊弥くんって、ちょっとお父さんに似てるじゃない?」
鳥肌の立つような母の発言に顔を歪ませ、抗議を申し立てる。
「……どこが!? やめてよ、気色悪い!」
「何よ気色悪いって! 聞き捨てならないわね。顔の話じゃないわよ、中身のことよ。……あの彼氏くんもねぇー、名前なんだっけ。いい子なんだろうけど、なんか……自分抑えてる感じするのよねー、未麻が」
唐突に真理を突かれて、胸がざわめいた。