イケメンなんか大嫌い
次に電車を降りると、やはりわたしの手を引いて改札を抜けた。
此処まで来ると、ショッピングモールに行くのだろうと見当はつくが、買い物が目当てならもっと近くて大きなターミナル駅がある。
何か他の目当てがあるのかも知れない……思い耽っていると、大きな観覧車とクリスマスツリーが視界に現れた。
「うわぁ、すごいね」
「……結構大きいよな」
煌めく大小の丸いオーナメントが可愛らしく、賑わう人々に紛れながら吸い寄せられるように見上げると、思わず歓声が漏れ出た。
それまで黙っていた俊弥が当然の如く口を開き、ごく自然に会話が生まれた。
すっかりクリスマス一色となった街並も相まって、まるで普通のカップルのようで、はしゃいでも良いのかなぁと胸が鼓動を打ち始める。
写真を撮りたい衝動に駆られたが、いつもながら行動に移すのは躊躇われた。
一緒に? そんな恋人まがいなこと……いや、恋人なんだっけ?
知らず知らずのうちに繋いだ手に力が篭ったようで、視線を感じ顔を向ける。
「……何か言いたげ」
「えっ? ……別に?」
覗き込んで来た顔の、鋭い視線が突き刺さる。