イケメンなんか大嫌い
小学校の入学式の日のわたし達が、目に飛び込んで来た。
はにかんだような表情の俊弥と、満面の笑みの愛唯ちゃんが何て可愛らしいのだろうと、胸ときめかせる。
この頃はまだ仏頂面ではなかったのだ。
「そういえば……青いランドセルだったんだよね、俊弥。今見ても目立つな~」
今の今まで忘れていた記憶が蘇った。
ピンクのランドセルの女の子は時々いて愛唯ちゃんもそうだったけれど、青のランドセルはなかなか珍しく、大勢の中でも主張していた。
このふたりと一緒にいると、何の変哲もない赤のランドセルを背負っていたわたしの方がおかしいのではないかと複雑な気持ちになったりしたものだ。
「みんな可愛いわねぇ。あんたもこの頃は素直で可愛らしかったのに、何がどうしてこんなんなっちゃったんだか……」
「……こんなんて」
突っ込みを入れつつもパラパラとページを進めると、挟まっていたらしいL版2枚分の大きさのポケットアルバムが滑り落ち、バサッと床の上に開いた。
「……こっちは……クリスマス会?」
拾い上げながら目に映ったページの写真は、俊弥が真ん中で屈託ない笑顔をカメラに向けている。
3年生くらいだろうか。当時同じクラスだった、幼いナベくんや津村くんもピースサインを作っている。