イケメンなんか大嫌い
「この一連の施設の申込については、うちの部で一元的に受け付けることに決まったから、忙しくなるよ」
「……一元的に……!?」
「他の営業部やコールセンタで受け付けた申込についても、一旦うちへ回して貰って、ビル管と対応する」
「……た、大変ですね……」
大きなイレギュラーの仕事が回り始めることを感じ、冷や汗を流しながら苦笑いしていると、厳しい突っ込みが入った。
「他人事みたいに言ってるけど。僕と香坂さんを担当者として営業の関連部門へ周知するからね」
「……えっ!!? わたしですか!?」
「サポートから、もう少し手厚く仕事覚えて行って貰おうと思ってるし、期待してるよ。堂島くんは通常の業務が立て込んで来ることが予想されるから、そっちを頼むよ。新しい人も来る予定してるし」
「は、はい」
思わず口篭ってしまった情けないわたしとは対照的に、隣を見遣ると冷静な受け答えをしている堂島くんがいた。
「で、急で悪いけど明日、打ち合わせに行くので香坂さんには同行して貰います。エクスプレス様が、今回の施設に新しいコンサルティングサービスを導入するそうだ」
「……エクスプレス様と打ち合わせ……ですか?」
「うん、向こうのビルでね。西田係長が指揮を取るらしい。仕事で再会することになるとはね」
前園係長は笑顔に変わっていたけれど、自分の胸の動悸を感じ取っていた。