イケメンなんか大嫌い
同窓会の幹事と言っても、本格的ではないプチ同窓会だから、ただレストランを貸し切りにして飲み会をやるだけだ。
俊弥とのやり取りもメッセージを送り合うだけで、ほぼ事足りた。
木曜日、部屋へ帰って一服してから夕食を作っている最中、電話が鳴り響いた。
手元は菜箸とフライパンの柄を握ったまま画面を覗き込み、驚いた。
通話ボタンを押してから、肩に挟む。
「はい?」
『俺』
……オレオレ詐欺か?
「何かあった?」
『会費そろそろ決定したいんだけどさ、4で良いよな?』
「4000円? ……1割増くらい? 良いんじゃない?」
『男は5にするか?』
フライパンの中を掻き混ぜ、牛肉と玉葱の具合を確かめながら少し思案する。
「……同じで良いんじゃない? そんな余裕あるわけじゃないでしょ、皆。案内に、ドタキャンしても支払い生じるって入れとけば良いって、ネットに書いてたよ」
『だな』
足元の引き出しを大きく開き、背中を曲げて覗き込む。
酒と醤油と味醂、あと砂糖?
『……お前、今日の飯何?』