イケメンなんか大嫌い

ふわふわ揺れる明るいロングヘアを耳の下で2つに結び、ニットワンピースにスニーカーというボーイズライクな装いの可愛い子。

「……未麻ちゃん!!」

わたしを目に映すなり、弾けるような笑顔に変わった。

「愛唯ちゃ……」

返事するより早く、ふわふわの髪の毛で視界が遮られ、背中に掌の感触を確認する。

「会いたかった!」

……ハグ!?
いきなりの手厚い歓迎に、動揺を隠せない。
自分の手を何処へやって良いものか、空をさまよわせる。

「……愛唯ちゃん、此処日本……」
「だって嬉しくて! もう会えないかもって思ってたから」

「……そうだね」

体を離して、素直に微笑み合った。
雰囲気が変わったように見受けられるのは、海外生活を送っているせいなのだろうか。
まじまじと眺めたわたしに対し彼女は、興味津々といった様子できょろきょろと辺りを見回したかと思うと、奥の方に視線を移し、再度長い睫毛を瞬かせる。

「……俊弥!」

くるくる変わる表情と、忙しない動きから目を離せず追っていると、そのまま俊弥へと突進して行ってしまった。

「……おい……やめろって」

勢いにおされて後退った周囲の子達を掻き分け、ハグを求めようとした愛唯ちゃんの頭を押し戻す俊弥。

「何よ冷た~い。10年ぶりの再会だってのに~」

唇を尖らせ拗ねる仕草も可愛い。

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