イケメンなんか大嫌い

「……」

顔を見合わせたものの、何だか会話の糸口が見つからず、ポテトサラダを口に運んだ。

「……お前さぁ……」
「え?」

俊弥が口を開いたかと思うと、愛唯ちゃん以上にじろじろと舐めるように全身を見回された。

「……何か付いてる?」

頬に掌を充てがいながら、訝しく視線を送り返す。
また似合わないだの、文句を付けられるのだろうかと身構えていると、予想外の返事が来た。

「モテてた自覚ゼロなの?」
「……は?」

「今もそーいう服着て、綺麗とか言われてんだろ」
「……?」

俊弥の言わんとしていることが掴めずに頭にはてなマークを並べていたが、次の瞬間ピンと来て言い返した。

「……あぁ、最近は誰かさんの言う通り猫かぶってるから? お世辞くれる男子が居るけど」
「……阿呆か」

突如暴言を吐き捨てた俊弥にカチンと来た。
嫌味だと思って話に乗ったのに、何で!?

「アホとは何よ!」
「阿呆だから阿呆っつってんだよ」

「えっ何いきなり、ヒートアップしてんの」

思わず身を乗り出し応戦体制に入ると、戻って来た愛唯ちゃんが慌てて駆け寄り、止めに入られた。

「相変わらずなの? ふたり。しょーがないなぁ~」

呆れ返ったように眉根を寄せる彼女の仕草に我に返り、周囲の好奇の目に晒されている自分達に気付いた。

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