イケメンなんか大嫌い
その後は他の女子の輪に入れて貰ったりして俊弥とは距離を取ってみたが、お開きまでにはまだ幹事の仕事が残っている。
気が進まなかったが、仕方なく俊弥の傍に寄り小声で意思疎通を図る。
「そろそろ集合写真撮らないとね?」
「……そうだな」
普段通りなのか違うのかわからなかったが、仏頂面だった。
それでも皆で並んでカメラを向けられると、得意の営業スマイルを弾けさせていた。人のことは言えないが。
「オッケーでーす」
撮影したカメラの画面を確認した店長の明るい声が響くと、愛唯ちゃんに袖を掴まれた。
「ねぇねぇ、せっかくだから3人で撮って貰おうよ」
片腕ずつ組まれ連行されたわたしと俊弥は、愛唯ちゃんを挟んでレンズに向かって表情を作った。
少し気恥しかったけれど嬉しそうな彼女の表情に、やっぱり同窓会が出来て良かったと思えた。
僅かにはにかんだ面持ちに見えた俊弥も、きっと同じことを感じていた気がする。
用意して来た当たり障りのない締めの挨拶を述べて、一次会は終了となった。
「二次会しよー! 喋り足りねーよ、俊弥ぁ~」
俊弥と一番仲の良かった津村(つむら)くんが肩に腕を回して嘆き、ナベくんはその様子を笑い飛ばしていた。
店の外で盛り上がっている子達に乗せられ、二次会に参加する男子4名、女子3名で移動する。
皆の後ろで歩を進めていると、愛唯ちゃんがすっと距離を詰めて来て、再度袖を引っ張られた。